Chapter11:可愛いジェラシー

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 だからいっぱい頬にキスをして、いっぱい抱き締めて……そういう態度ではなを不安がらせないように努めると共に 「はなは俺が初めての彼氏でしょ? 俺ははなが『2人目』の彼女ではあるんだけど……実質俺もはなに初めての『恋』を捧げられているような気がするんだよ。  美月と過ごした2ヶ月も思い出ではあるけど、はなと過ごしている2ヶ月はその何倍も何十倍も充実してて、初めて俺はちゃんとした『彼氏』が出来てるって感じてる」  そうやって素直な気持ちそのままを言葉にして 「はなと付き合っているのに貼り付けたままにしていたのは良くない。それは本当に俺の不手際で、しかも貼り付けていたのを忘れていたなんて美月にも撮ってくれたまさやんにも悪い。だから、はながそれに対して怒る気持ちがあるのなら甘んじて受け入れるよ」  情けなさを真に認め、受け入れ…… 「…………」 「はな、本当にごめんなさい」  ハグを解いて、はなに向かって深く深く頭を下げたんだ。  
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