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日曜日、この数日私が温めてきた考えをあおくんに提案しようとしたら……
「ねぇはな、俺達付き合って2ヶ月になるし、合鍵をさぁ……交換しない?」
「えっ!!!!」
なんとあおくんも全く同じ事を考えていたらしく、先を越されてしまった。
「あっ……ダメだったかな?」
驚いた私のリアクションを「却下」と捉えたらしいあおくんは、すぐに眉毛を八の字に曲げて後頭部を掻いてしまう。
「ダメじゃないよ! ただ単にビックリしただけ!!」
本当は「私も同じアイデアが浮かんでいたよ」って伝えたかったんだけど
「本当?」
不安気な表情のまま私をジーッと見つめものだから
「ほんとほんと!」
自分の意見はさておき、まずはあおくんを笑顔にしなきゃって気持ちが働いて
「じゃあ……交換しちゃう?」
「もちろんっ!!」
結局「私も合鍵交換したいと思ってた」とは言えなかった。
「一応ね、持ってきていたんだ。合鍵」
あおくんはやわらかな笑みに戻して
「もうすでに渡す用の合鍵が入っているよ」
と、身につけているカバンの紐を揺さぶっている。
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