Chapter11:可愛いジェラシー

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 商業施設のエレベーターに乗りながら、私はテンションをどんどん上げていく。  なんたって今日はしばらくあおくんが忙しくて会えなかったお詫びとして、私の観たい映画を観に行く日だったんだ。 (今から映画楽しむし、合鍵交換は結局叶うんだし、ポジティブに捉えなくちゃ♪)  だからさっきの「言えなかった」に関しては気持ちを引きずらせないようにして 「ねぇねぇ、ランチにあおくんの鍵をもらうんじゃなくて、ランチ後にキーホルダーをお互い選んで私のお部屋で合鍵交換するのはどうかな? 私の鍵とあおくんの鍵、一緒に交換したいんだよ」  鍵の渡し方についての提案を彼にする。 「いいね、それ! 俺のを先に渡すよりも幸せな感じする♪」  あおくんは晴れやかなニコニコ笑顔になってウンウンと頷いてくれたからホッとしたし 「うん♡ 付き合って2ヶ月の良い記念になりそうだね♡」  私も「良い2ヶ月記念日の過ごし方になれそうだ」とポジティブに考え、幸せ気分を一層高めていけたんだ。
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