Chapter11:可愛いジェラシー

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*  次の日。  あおくんの部屋の合鍵を早速使う約束を昨日のデート中に話をつけたから、朝からかなり浮かれている。 (良かったぁ……急なお願いだっていうのに澤村くんが快く引き受けてくれたぁ)  あおくんは夕方過ぎまでバイト。私もバイトあったんだけど、せっかくならお部屋のちょっとした片付けや夕食準備もしてあげたいから澤村くんとシフトを変わってもらう事にした。  授業の合間に澤村くんへシフト変更のお願いメッセージを送ったらOKをもらえたので、スマホ画面を見つめながらニンマリしてしまう。 (澤村くん、ウワサ大好きってところは困ってしまうんだけど、基本的には良い人なんだよねぇ)  あおくんの家族関係についてのウワサで私もチャコ叔母さんも嫌な気持ちになったから「あんな人だったら1月以降の雇用は遠慮しようかしら」って叔母さんは憤慨していたんだけど、一緒にコンビを組むみどりちゃんの話や店の雰囲気を聞く限り、仕事に取り組む真面目な人って分かってきた。悪い人ではないんだ。
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