Chapter11:可愛いジェラシー

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(ツーショット写真をフィギュアで隠していたのはなんで……? 私を好きでいながらも元カノが忘れられなくて……「会いたいよ」って気持ちがありながら、密かに隠してて……) 「…………!」 (あっ、音羽ちゃんが読んでたお話……12月の年末感や寒さは人恋しくなるって内容だったよね?)  次の瞬間、web小説にハマっている音羽ちゃんや…… (あと、ウワサ大好きな澤村くんが私にミツキさんの名前を教えてくれなかったのも……もしかして)  元カノ情報を知ってた上で私に話そうとしなかった澤村くんを思い出す。  2人には直接共通点がないんだけど、音羽ちゃんが共感していた「寒いからこそ他人の温もりを求めてしまう」と、澤村くんの「華ちゃん先輩は必要以上に知らなくていいんじゃないかな?」が頭の中で繋ぎあってしまって (あれってあおくんが私に会えない寂しさを元カノで埋めようと考えてるって意味なんじゃ?!)  一番最悪な予想に辿り着いてしまったんだ。
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