Chapter11:可愛いジェラシー

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(馬鹿だなぁ私……なんで変な思い込みしちゃったんだろう?) 「あんなに綺麗な女性なんだもん……私と付き合ってはいても、忘れられないよね…………。  もしかしたら私があおくんにとっての2で、1番好きなのはやっぱりあの元カノさんで」 ———だなんて、変な思い込みをした事をあおくんに謝ろうとしたら 「1番好きなのは……! はなだよ!!」  突然あおくんが私の話を遮って、大きな声でその思い込み内容を真っ向から否定したんだ。 「えっ……」  彼の急な大声に驚き、体をビクッと震わせる。 「元カノは元カノ! 過去の人だから! 今1番大好きで、1番愛していて、絶対に手放したくないのははななんだよ!!」  あおくんは彼女の体をギュウウッっと強く強く抱き締め…… 「ごめん! はな!! 俺がガサツなのが良くなかったんだ。  大した意味もなく、写真を貼り付けたまま1年くらいそのまんまにして、放置して……その後でペットボトルキャップのキャラクター集めにハマって、コルクボードの下に並べ始めて……いつのまにか写真の存在も忘れちゃってて」  ハッキリとした口調で説明してくれた。
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