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「え？」
（忘れてたの？！）
とはいえ、話の真相が「忘れてた」にはビックリだ。
「はなは呆れるよね……本当に忘れてたんだよ、その写真。
キャラクターを並べて置いていく内に写真が隠れて、そしたらそのまんまマジで忘れてたんだ。ちょうどそのタイミングで元カノに振られたっていうのもあって」
「本当に忘れてたの？」
（どういう事？ 「会いたいよー」の走り書きはなんだったの？？）
真相を知ってスッキリしたかったけど、「忘れてた」が意外すぎて完全に泣き止む事が出来ずにいるし、どうしても声が不穏な感じのままになってしまう。
「ごめんなさい、本当に忘れていました」
「嘘でしょ？」
「いや、嘘じゃなくて本当の事なんだよ。ごめんなさいはなを不安にさせて」
どうやら「忘れてた」に嘘はないようだ。
「あの写真……インスタントカメラのヤツなんだけど、元カノ……っていうか、付き合う前の美月と、まさやんとまさやんのサークルメンバーとで、ちょうど1年前の12月にカラオケに行ってさ。その時にいっぱいまさやんが撮ってくれて……その一枚なんだ」
「えっ？」
そしてたった今、あの写真がミツキさんとあおくんがお付き合いする前の段階だったのを知る。
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