Chapter:12 クリスマスの夜に

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「そっか」 「うん!」  澤村が今後良からぬ動きをするんであれば、彼氏としてはなを守らなくちゃ! って気持ちになるんだけど、どうやらそんな雰囲気はなさそうだし 「澤村がコンビニ来なくなったらさみしい?」 「うーーーん……ちょっぴり、かなぁ」  はなもはなで、澤村がもうすぐコンビニをやめる事を当たり前のように受け止めているし 「ちょっぴりかぁ」 「そうだねぇ、ちょっぴりだね。就職は県外みたいだから、4月には遠くに引っ越しちゃうらしいし」 「ああ……そういえば北海道とか言ってたかも」 「北海道は遠いよね」 「そうだよね、遠いね」  例の件以降はなの心が傷付いていないのであればそれで充分なんじゃないかって思っている。 「……料理のあっためが完了したし、今からクリスマスパーティー始めようよ! あおくん!!」 「うんうん♡ 始めよう始めよう♪」  なんたって今からは、はなと2人だけで過ごすクリスマスパーティー♡  はなの事だけを見つめて幸せいっぱいお腹いっぱいになりたかった。
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