Chapter:12 クリスマスの夜に

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「ん……」 (いい匂いする……)  ご馳走を食べたのもあって、今日のはなはいつも以上に美味しい。 (俺と同じものを食べたはずなんだけどなぁ……俺の口の中よりも断然甘いや♡)  毎回不思議に思う。どうして彼女の唇や舌はこんなにも美味しく甘く感じられるんだろうって。 「んふぅ♡」  舌も甘いし、唾液も声も甘くて一層愛らしく感じられるし 「んんぅ……んふっ」  もっともっと欲しくなってもっともっと求めたくって、か弱い体を押し倒し 「はなぁ♡」  自ら舌を伸ばして首や鎖骨をも味わおうとエロ心を躍らせる。 「あぁん、ブラ紐落ちちゃう」  彼女の背中へ両手をスルリと差し込んで、いつものようにブラのホックを外そうとしたその時、彼女が可愛い声で制止してきた。 「ブラ紐?」 「うん……ホック外したら肩から外れちゃうの」  彼女が口にしたのは「そりゃそうだろう」と言い返したくなるくらいフツーのセリフ。  …………だけれど 「あっ」  俺はそので大切な事を思い出す。
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