Chapter:12 クリスマスの夜に

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「わあぁ! すごい!!」  中にはリング状のアクセサリーが入っていて「かっこいいプレゼントを選んでくれて嬉しい!!」と一瞬で幸せいっぱいになれた。 「これね、イヤーカフなの」  リングはアルファベットのCのような形で、ブラックとシルバーの二つ入っている。 「なるほどぉ~イヤーカフかぁ!」 「あおくん、ピアス穴空いてないでしょ? だからイヤーカフが良いかなぁって」  一目見て「指輪にしては小さいかな」とか思ってしまった自分が恥ずかしいくらい、はなのチョイスはオシャレ過ぎていた。 「うんうん! すごい!!」 「こういうの、あおくん持ってなかったでしょ?」 「うん! 持ってないから初めてだよ」  アクセサリーってなんとなく「男性が女性に贈るもの」という意識が強かったけれど、こんな風に可愛い彼女からプレゼントされるのはすっごく嬉しいしチョイスやセンスに脱帽してしまう。 「ねぇねぇはな、俺の耳につけてみて♪」  嬉しくてたまらない俺は耳を彼女の近くに寄せ、イヤーカフを着けてもらおうとお願いする。 「うんっ!」  彼女はニコニコしたまま大きく頷き、俺の耳たぶと軟骨に着けてくれた。
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