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「片耳に一つずつ着けるのもいいんだけどね~、こうやって片耳だけに二つ着けるのもかっこいいと思うんだぁ」
(はなの指、小動物みたいな動きしてる♡)
やわらかくてちっちゃな指が耳元でモゾ動く様子を噛み締め……
「ありがとう、はな♡」
はなが持っていたミニサイズのミラーで確認しながら俺もウンウンと頷く。
「どういたしまして♪」
「早速明日のお出かけに着けさせてもらうよ」
「そう言ってもらえると嬉しいなぁ♡」
「実際俺喜んでいるんだからね?」
「えへへ♡」
「めちゃくちゃ嬉しいよ、はなありがとう」
見つめ合って頷き合いながら「ありがとう」を言う空気感が甘くって仕方ない。
「じゃあ今度は俺からはなに……」
俺ははなが渡してくれたものよりも大きな包みを手渡す。
「えっ?! これ、本当に5000円以内?」
プレゼントの大きさにはなは目を丸くして驚いている。
「勿論だよ、予算5000円ってはなと約束したでしょ?」
「うん……」
俺が渡した包みは二つ。予算オーバーしてるんじゃないかって不安になるのも仕方ない気もする。
「そこはきちんと守っているよ」
だけど、確かに俺は予算内でプレゼント購入をしている。はなと約束したのだから、このルールを破るつもりはなかった。
(というか、このルールを守ろうとして、頭抱える瞬間があったんだけどね……)
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