Chapter:12 クリスマスの夜に

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 はなが好きな色は暖色系で、原付のボディカラーはマスタードイエロー。はなの好みの色で尚且つ原付のカラーに合いそうな色合いのストールをネットで探していたらちょうど良いものがあり、それでバイト終わりに急いで店まで行ったのだった。 「うんうん! 良い感じ♪」  はなはストールを広げて肩や膝にかけてみたり、ストールの対角を結んで輪を作りスヌードの要領で首に巻いたりしながら使い心地を確かめている。 「布地もさ、チクチクしなくてやわらかな素材が良いんじゃないかなって思ったんだよ」 「うんうん♡ チクチクしないしふんわりであったかいよぉ~♡」  とにかくはなに喜んでもらえて良かった。 「あと、もう一つプレゼントがあるんだけど……」  でもまだもう一つ包みはある。 (俺が予算余りで悩みまくっていた方……)  ストールは喜んでもらえそうな予想が元々出来ていたんだけど、問題は (大丈夫かなぁ……本当に)
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