Chapter:12 クリスマスの夜に

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*  お風呂から上がりパジャマに着替えたと思ったら、はなは向こうの方で何やらゴソゴソやっていて…… 「えへへ♡ ブラストラップ、早速付け替えてみちゃった♪」  ベッドに腰掛けて待っていた俺のところへと、黒いブラと白いブラを両手に持ってトコトコ戻ってきた。 「へぇ~、白いレースのブラは見た事あったけど黒いブラも持っていたんだね!」  俺の問いにはなは「ふふふ♡」と含み笑いをしながら 「黒い方はね、夏によくつけるんだよ。夏服でオフショのトップス持っててね、黒のタンクトップと合わせる時に使うの」  と、黒いブラの方を手渡してきた。 (おおっ……黒いブラもレースたっぷりだ!)  同型の色違いなんだろうか、時々目にする白いブラとデザインがよく似ている。 「えっと……『オフショル』が、オフショルダーだよね? はながニット欲しがってたやつ」 「そうそう! 『冬のオフショルにも夏と同じタンクトップ使うのってどうなんだろう?』って疑問に思っちゃってね。それでこの前のデートに買うかどうしようか迷っててさ」  はなはニコニコ顔で俺の隣にくっつくように座り、小花をあしらったブラストラップを愛おしそうに撫でている。
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