Chapter:12 クリスマスの夜に

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(なるほど……ユタカさんからは口頭でサラッと説明受けたけど、こんな風に使うのかぁ)  俺は初めて、ブラジャーのカップとストラップを繋ぐプラスチック部分が着脱可能だというのを知った。 (そういえば遠い昔に母さんが肩紐が透明のブラジャーを身につけていたような……どうだったかな)  言われてみれば、透明の肩紐タイプは見た覚えがうっすらとある。ただそれが何を意味するものでどのような利点があったのか理解しておらず、彼女へ贈ったクリスマスプレゼントとして知る事になろうとは想像すらしていなかった。 「可愛いお花のストラップにしたから、これで気兼ねなく冬でもオフショ着られるんだね♪」  ブラストラップの使い方に感心すると共に…… 「そういう事なんだよ~! この冬も肩や背中出すデザインが流行るみたいだから年明けのセール行くの楽しみになってきちゃった♡」  それが大好きな彼女を喜ばせ、更なるオシャレ意欲を掻き立てたのなら彼氏としては非常に嬉しい。 「俺のプレゼントが役に立って良かったぁ♡」 「うんうん! すっごぉ~く役に立ったよ!!」 「ふふふ♪」 (はな、めちゃくちゃ喜んでくれてる♪ めちゃくちゃ嬉しいなぁ……)  それは純粋に喜ばしい事。
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