Chapter:12 クリスマスの夜に

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 …………だけれど……も…………。 (黒いブラ……かぁ)  どうしてもさっきから俺の両手に乗っかっているブラジャーの存在が気にかかる。 (白と同じデザインだっていうのに、随分と印象が変わるなぁ)  「色違いなだけ」と分かっていても、暖色系のイメージが強く結びつく可愛らしいはなにシックな黒が合わさるなんてあんまり想像がつかず違和感をおぼえるというか…… (可愛いはなもセクシーな黒いブラ着けることあるんだなぁ……なんか興奮しちゃう)  彼女のブラくらいで狼狽えてはいけないと思いつつも、この黒いブラがEカップおっぱいを包んでいる妄想で頭の中が埋め尽くされてしまう。 「あおくん……?」  ふと、丸眼鏡のはなの顔が視界にヒョッと現れた。 「!!」  瞬間にブラをピョンッと跳ね上げ、はなから身一つ分右側にスライド移動する俺。 (ヤバっ! 変態な表情してたのバレたかも!)  気が付いたら頬どころか耳も首も熱くなっている。 「ね、あおくぅん……」  はなは可愛らしく俺にススッと寄り添って、俺の熱い手を持ち上げ……恋人繋ぎにして 「ブラ、着けてるところ見てみる?」  と、俺をセクシーに誘ってきた。
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