Chapter:12 クリスマスの夜に

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華子(はなこ)side★ *  ラブラブイチャイチャなクリスマスイブを過ごした次の日は、一日中あおくんと一緒♡ 「綺麗だね」 「うんっ! どの方向を向いてもキラキラしてて迫力が凄いよ~!!」  今日は昼過ぎまでのんびり過ごして夕方電車に乗り、有名なイルミネーションを観に行った。 「はな、はしゃいでるね♪」  テンション上がっている私を眺めながら、あおくんはニコニコしてくれている。 「だって生まれて初めてなんだもん! 大規模なイルミネーションを観るのが!!」  私がここまでテンション上がっている理由は「あおくんとのクリスマスデートだから」だけにとどまらない。 「えっ?! はな、生まれて初めてなの??」  私の一番の理由である「生まれて初めて」に、ニコニコで細めていたあおくんの目が急に大きく見開きかなり驚いているようだった。 「うん、そうだよ」  私にとって都内在住は2年目。去年季節を一巡したからといってもまだまだ「初めて」はある。 (そんなに驚かれるような事なのかなぁ……)  だからあおくんのその反応に私の方がビックリしてしまった。
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