Chapter:12 クリスマスの夜に

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 私の予想通り、この説明にはあおくんも納得してくれたようで 「うんうんっ、だから去年の私は24日も25日もチャコ叔母さんとコンビニ勤務を頑張ったんだよ」 「そっかそっか、はなは本当に頑張り屋さんだね」  私の頭を優しく撫でる。 「えへへ♡ 今年は昨日休みを取ったみどりちゃんがね、『イブは楽しませてもらったから25日は華ちゃん先輩が楽しむ番です』って言ってくれてね。それで休み取れたようなもんなんだよ」 「そういう事だったのかぁ」 「うん、休みの譲り合いで今日休めたんだよ。実は」  私の頭を愛おしく撫でるあおくんの耳には、昨夜プレゼントしたイヤーカフがキラリと光っていて、撫でられている私まで愛おしさが伝播して私までニマニマしちゃって 「じゃあ尚更今日のイルミネーションは大切な思い出にしておかなくちゃね♪」 「うんうんっ!!」  あおくんの言葉に私はコクコクと首を上下に振って頷く。
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