Chapter:12 クリスマスの夜に

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「ぬっくぬく? そんなに効果あるの?」 「効果てきめんだよ~! だってさっきまで私『寒い~』って泣き言言ってなかったでしょ?」  寒空の中ずーっとイルミネーションスポットを散策出来ていたのは、体温高めのあおくんがそばにいて恋人繋ぎもあったか幸せだったのも理由に含まれていたけれど、何よりこのストールが私の後頭部から肩にかけて優しく守ってくれたのがかなり大きい。 「確かに!」 「あらためて素敵なプレゼントをありがとう、あおくん♡」 「えへへ♡ どういたしまして♡」  私達はニコニコ微笑み合い……それから 「じゃあ早速どのお店から並ぼうか? お腹空いたよね?」 「うんうん! お腹空いたしドイツ料理ってどんなものがあるのかめちゃくちゃ興味あるよ~」  あおくんも私も、カタカナ表記でいっぱいの肉料理やポテトに目線が向いてしまっている。 「飲み物は後にしよう、どの店も行列だからね」 「そうだね! 先にお料理頼んだらホットワインやホットチョコ頼もうね」
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