Chapter:12 クリスマスの夜に

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* 「ふぅぅ~お腹いっぱいだぁ♪」  渦巻き型のソーセージもポテトも美味しかったし、あったか飲み物の代わりにドイツ風のスープも頼んだから私の胃袋は充分に満たされた。 「ふふふ♪ はなが満足してくれて良かったぁ」  一方あおくんはノンアルコールホットワインに激ハマりしてしまい、食事はお酒のおつまみみたいに少量しか食べてなくて、今は4杯目のお代わりをしに行ってちょうど私達の席に戻ってきたところだ。 「本当に私がいっぱい食べちゃって良かったの?」 「もちろんだよ♪ 俺はその分ホットワインとはなの幸せ笑顔を堪能出来ているからね♡」  椅子に座るなりそう言って私の頬を親指でスイッとなでるあおくん。 「やぁん♡」  くすぐったかったし、人目につくから恥ずかしかったんだけど……大好きな彼とのクリスマスデートでもあるし嫌な気分はしない。 (あおくんの指、あったかいなぁ。スパイスの効果って本当にすごいなぁ)  あおくんの手はいつも以上にあったかで、頬もピンク色。ノンアルコールを飲んでるとは思えない感じだ。
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