Chapter:12 クリスマスの夜に

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(5杯もアルコール入りのワイン飲んだら絶対に体の調子が悪くなるもんね……)  チャコ叔母さんから以前「ワインボトルはグラス6杯分」という目安を聞いた事があった。これはホットワインでマグカップに注がれるし、5杯でボトル一本分辺りになるのかどうかまでは分からない。  取り敢えずあおくんの様子が普通過ぎていて、少なくともお酒の瓶を丸々一本飲んでしまったようには見えなかった。   「もうイベント時間終わるみたいだね」  私はあおくんが立ち上がるのを見つめながら呼び掛けると 「そうだね、楽しいクリスマスデートも終わっちゃうのかぁ……寂しいなぁ」  名残惜しそうに「ん~」っと伸びをして 「また手、繋ご♡ はな♡」  手を差し伸べ私との手繋ぎを求めてきた。 「うんっ♡」 (あおくんが飲んだワインは絶対にノンアルだ! 店員さんが『ノンアルが水色』って勘違いしながらあおくんに水色マグを渡して、その後も店員さんがあおくんにノンアルを提供し続けちゃった……うんうんっ! 絶対にそうだ!!)
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