Chapter:12 クリスマスの夜に

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「だからね、意外って思った」 「ん……」  私が敢えて、このブルーのお部屋を選んだのには理由ががある。 「そういえば、前に持ち帰ったパンフレットにも載ってたんだっけ?」 「うん、スイートルームも気になったけどこのお部屋の写真もパンフレットにあってなんとなく覚えていたの」  一つ目の理由は、残っていたあの3部屋の中で唯一記憶に残っていた内装だったから。 「そっかぁ……気になってたんだね、実は俺もそうだった」 「うん……あおくん、お家でもあのパンフレット見てたよね? このお部屋のページ開いたままでテーブルの上に置かれてた時あったし」 「えへへ、うん。はなと初めてエッチした大事な日だから、時々見てた♡」  理由の2つ目は、あおくんもこのお部屋の色味やビーズカーテンが好みなんじゃないかって気付いていたから。
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