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新しい年を迎えて……それから
☆蒼side☆
あの恥ずかしいクリスマスの一夜から1週間ほど過ぎて……
「あおくんっ! お待たせ!」
「ううん、はなこそ早朝のコンビニバイトお疲れ様でした」
俺達はまた、駅で待ち合わせして外デートをスタートさせる。
「三が日って、午前中どうしても人員少なくなるんだよね」
「パートさんもお正月がお酒飲んで楽しく過ごすからかな?」
「うん。お正月だもん、そんなもんだって私は慣れっこだけどね! チャコ叔母さんったら今年は年末年始のテレビ番組とか動画配信観るのに夢中でさ、今はまだ寝てるんじゃないかなぁ」
はなは「大人はお正月楽しく過ごしたいから三が日の早朝は仕方ない」と言いはするけれど
「久子さんのお正月、楽しそうだね」
「楽しみ過ぎなんだよ! まったく、もうっ!!」
コンビニ店長のだらけたお正月の過ごし方に姪のはなは少々不満に感じている様子。
「ははは……」
久子さんは俺とはなの交際を一番に応援してくれているし、何より……
(先週酒で大失敗した俺は何にも言えないなぁ……久子さんのプライベートに関して)
「そうだよね、はなが困るほど飲んじゃいけないよね」と言い返す立場ではない。
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