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あおくんはすごく感心してくれたんだけど
「私はたまたまSNSで知っただけだから」
実際花手水にめちゃくちゃ詳しいわけでもないから照れながら謙遜するしかない。
「SNSできっかけでも知っていたのがすごいよ! 俺、ほとんどSNS観ないから」
「そう?」
私としては「褒められるほどの事でもない」って気持ちでいるんだけど
「うん、はなと一緒に過ごしているとさ。知見が広がるんだよね♪ はなを通して色んな事を知れてすごく楽しいし、ありがたいって思うんだよ」
あおくんの丁寧な心遣いに嬉しくなるし
(あおくんの優しさ、見習わなくちゃ)
確かに私だって、彼の細やかな優しい気持ちから学ぶことがたくさんあったなぁって振り返る。
「花手水、もうすぐ順番くるね」
あおくんは背が高いから、もう手水舎のお花の様子が見えているらしく、目を輝かせている。
「ねぇねぇあおくん、お花、どんな風になっているの?」
一方私が背が低くて全然見えないから、あおくんに教えてもらおうと彼を見上げたんだけど
「えへへ~♡ 順番来るまで内緒♪」
と、イジワルされてしまった。
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