第14話 事件発生とロキの作戦

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第14話 事件発生とロキの作戦

第14話「事件発生とロキの作戦」 「えええ!?もう3件スポンサーが見つかったの!?」 ヒュアキントスは叫んでいた。 先日、アフロディーテがアドニスのスポンサーに名乗り出てくれたのだが、なんとその翌日にはもう2件のスポンサーが決まったというのだ! 「一体どうやって……」 「アフロディーテ様のコネで、見つけてくれた」 (はあ~~…ちゃっかりしてるなあ…) アフロディーテは美の女神で、美容業界の頂点に君臨していた。いくつも企業を傘下に収めており、その影響力はかなり大きいらしいのだ。その人脈を使ってスポンサーを探し当ててくれたのだろう。 しかし……それにしても早すぎる気がする……。何か裏があるのではないだろうか……。 (まあ……いいか……。僕も頑張らないと!) そんな中、突然の来訪があった。 「やあ、君達。頑張ってるかい?」 (あ……この方は確か……) 現れたのはヘルメスだった。 「アフロディーテから聞いたよ、スポンサー探しをしてるんだって?自分達で見つけないといけないなんて、厳しいんだねぇ…」 そう言いながら彼は苦笑した。 どうやら彼もまた、自分達の活動に興味を持ってくれているようだった。 そして、彼が来た理由はもう一つあった。 「ねえ、ナルキッソス君。まだスポンサー見つかってないんだって?」 それを聞いた途端、ナルキッソスの表情が険しくなったのがわかった。 78dbaffd-d059-498d-8e24-31065f8ad8ba 「良ければ私がなろうか?」 (!!!) 美少年達は驚いた。ついにナルキッソスにもスカウトが入ったのだ。 だが・・・ 「けっこうです」 ナルキッソスは即答した。 そしてこう続けた。 僕は自分の力で見つけてみせますーー それを聞いた美少年達は唖然とした。まさか断るとは思わなかったからだ。てっきり喜んで受け入れると思っていたのである。 そんな彼らの様子に構わず、ナルキッソスはそのまま去って行ったのだった。 「か、かっこいい……。ますます気に入ったな♡」 ヘルメスは断られたのになぜか喜んでいた。 *** そんな平和な彼らに、全く思いもよらぬ事件が起きるのだった。
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