第1話 2人の植物神

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部屋に入ったヒュアキントスは、目の前の少年を見て思わず驚きの声を挙げてしまった。 (すごい…こんなに綺麗な男の子、今まで見たことない…!!) 目の前にいる少年の美しさに、ただただ圧倒されるしかなかった。 まさに、最も美しい少年と表現しても過言ではない。 それほどその少年は美しく、まるで後光を放つかのように光り輝いて見えるほどだった。 b2c1a04e-5f13-476c-adfc-c644e2433e20 銀色の絹のように美しい髪に、エメラルドグリーンの大きな瞳はまるで宝石のように光輝いている。 外見年齢は15歳くらいだろうか?ヒュアキントスより少し高いくらいの身長で、背格好からするとまだ幼さが残っているようだ。 しかし、それに反して醸し出す雰囲気はとても大人びていて、気品のようなものを感じる。 少年はヒュアキントスの姿を見るとニッコリと笑って言った。 彼は優しげな声で言う。 その声は耳心地の良い響きを持っていた。 「やあ、君もここに呼ばれたの?」 にっこりと微笑んで、その少年はヒュアキントスに問うた。 「う、うん。君も?」 「うん、そうだよ」 そう答えて、少年はゆっくりとヒュアキントスに近づいていった。 「ーー驚いたな」 「え?」 「君みたいに綺麗な男の子、今まで見たことないから」 先ほどヒュアキントスが彼に思ったことと、全く同じことを彼は言った。 「え!?そんな…僕も君を見て、こんなに綺麗な男の子、見たことないって思ったよ」 「ははっ僕たち、同じことを思ってたみたいだね」 そう言って彼は笑った。 その笑顔は眩しく、見る者を魅了するような笑みだった。 「ねえ、名前を聞いてもいいかな?」 「僕の名前はヒュアキントス。君の名前は?」 「僕は、ガニュメデス」 「そう。素敵な名前だね。君に似合って」 二人が名前を教え合っていると、小さなノックの後、ドアが開いた。 (!!!) 開いたドアから部屋に入ってきた少年の姿を見て、ヒュアキントスはまたしても驚いて目を見張った。 (すごい…何て綺麗な男の子なんだろう…) ガニュメデスの美しさにも圧倒されたが、その少年も負けず劣らずなほど綺麗で美しかった。 84f09c99-c027-4c9a-8bee-4ed3b2b782c7 年の頃は、人間でいう16歳頃といったところか。 背丈は170㎝前半くらいだろう。 スラリとした体形でモデルのような体型をしている。 美しく切れ長の緋色の目に薄い唇は、どこか妖艶な雰囲気を漂わせていた。 髪は銀色で艶があり、器用にセットされていて美意識の高さを伺わせた。 表情は無表情だがとても端正な顔をしていることは分かった。 肌の色は透き通るように白くきめ細かい肌で、まるで雪のように真っ白だ。 「やあ。君も呼ばれたみたいだね」 「…………」 ガニュメデスは優しく微笑んで話しかけたが、彼はそれを無視した。 その次の瞬間、大きなノックの音が聞こえ、勢いよくドアが開いた。 (!!!!!!!!) またしてもヒュアキントスは驚いたのだが、その理由は他の二人とは少し違った。
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