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かたや:スロー視点
私は植物を育てる庭師。
自前のハウスを営む私の元へ
″彼女″はやってきた。
何も手に持っていなかった私は
物を落としさえしなかったが
気絶もののオーラだった。
憧れの彼女がすぐ目の前に。
ずっと夢見た″銀幕のスター″
つまりは映画に出るような
素晴らしい女優さんのことだ。
その日は特に何も接点なく
彼女はスッーと何も残さず帰って行った。
ふう、ただ眺めることしか出来なかった。
それからの日々
仕事が手につかなくなった。
ちょっとずつ水をあげる時間が
ズレていってる、、、
けれど、植物は本当に賢く、
まるで待ってくれているかのように
青々としていた。
いつか結ばれるように
祈ってくれているようだった。
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