サンタさんの忘れもの

and Happy New Year！

　やっとのことで家に着いたサンタさん。
ズボンがないのに気がついて、真っ赤になりました。
　あの大きなクリスマスツリーの家に忘れてきてしまったに違いありません。

　ですからベッドに入る前、眠い目をこすりこすり、こんな手紙を書きました。

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メリークリスマス！　おっと、これを読むころにはこうかもしれんな？
ハッピーニューイヤー！

どうやら君たちの家に忘れものをしてしまったようなんじゃ。とても申し訳ないのじゃが、次のクリスマスイブに取りに行くので、それまで持っていてもらえるかな？
一年間、好きなように使ってくれてかまわない！

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　お手紙を読んだ子どもたちは大喜び。
　サンタさんの大きな赤いズボンは、トンネル遊びや怪獣ごっこ、それから寒い日のお布団になって、大活躍しているそうですよ。

　え？　サンタさんはどうしたのかって？

　小人たちに頼んで、今度はサイズがぴったりの、新しいズボンを作ってもらいました。
　あの大きな赤いズボンが戻ってきたら、もっとお腹が大きくなったときのために、大事にとっておくんですって。

　みなさんも、サンタさんの忘れものに気がついたときには、次のクリスマスイブまで持っていてあげてくださいね。きっと、忘れずに取りに行くでしょうから。

　おしまい