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ハロウィンを過ぎると、早くもクリスマスシーズンが始まる。十二月を過ぎると、猫も杓子もクリスマス、クリスマスとやかましい。至るところにクリスマスツリー。クリスマスらしいイルミネーション。スーパーの肉コーナーには、普段売っていないような、鶏一羽がまるごと置いてあったりする。
そもそもクリスマスは、キリストさんの誕生日であり、キリスト教徒の人たちが、家族で誕生日をお祝いするものではないのか。それが、世界中で愛を叫ぶ日みたいになっている。キリストさんの誕生日は、恋人たちがイチャつく日ではない。
私にとってクリスマスは、特別な一日ではない。ただの十二月二十五日なのだ。クリスマスツリーよりも、目を奪われるものがあるのだ。いつもの道で、ふと足を止めた。それは、定期的に書き換えられる、お寺の掲示板。また新しく書き換えられていた。
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