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その頃のわたしは、とある企業のプロジェクトに参加していた。
全国的にサービスを展開していくというタイミングで、そのメンバーの一人として選出された。
実績はもちろん経験もほとんどないわたしに、なぜ声が掛けられたのか…
今でも不思議で仕方ない。
業務を遂行することに必死になってしまうこともあったが、その中で楽しみを見出しながら、日々を過ごしていた。
サービスを展開していく中で、様々なイベントを企画し、開催していた。
100人以下のアットホームなものから、数千人規模のものまで。
最大規模のイベント開催に向けて準備をする過程で、人員不足が顕著になり、本社から一日だけ助っ人がくることとなった。
その当時、駅近に住んでいたわたしは、遠方から来るスタッフの送迎を命じられることが多々あった。
「〇〇さん、今回もお願いしていいかな?」
「承知しました!」
特に迷うことなく、二つ返事で引き受けた。
イベントまで残り5日間。
焦りながらも自分のできることに集中し、仕事に取り組んでいった。
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