空白の六年間

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空白の六年間

彼と会わない6年間、わたしは仕事に集中していた。自分で仕事を作り上げていくという感覚が楽しくて、様々なジャンルの仕事に手を出した。 長く続くものもあるが すぐに飽きてしまうものもある。 自分の適性を見極めるためには、必要な期間だったのではないかと思う。 恋愛はというと、これもまた仕事を同じで、色々な方との恋を楽しんだ。 最長で半年 短くて数週間 少しでも気になる方に出会ったら自ら歩み寄り、親交を深めていった。 このような話をすると、「遊んでいる子」だと思われてしまうこともあるが… そのつもりはなく、わたしは至って真剣だった。 運命の人を探しているというと、「そんな夢みたいなこと…」と思われるかもしれないが。 そう呼ばれる人に、わたしはどうしても会ってみたかった。 結ばれるか結ばれないかは、どちらでもよくて ただその人に会いたい そのように思いながら、恋愛にも前向きに取り組んでいた。
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