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1つの流れ星。
『流れ星が流れる』
そんな話題がある時、
決まって私は〝流れ星〟が見られないのに。
世の中はなんて残酷なんだろう............
「来週から冬休みだー!隣の席の人と協力して流れ星観察をしてくるように」
冬休み前の最後の理科の授業。
〝流れ星〟が大好きな先生が放った言葉。
はぁ.....................実に、憂鬱だ。
小学生じゃあるまいのに、
今更、夜空を見上げるなんて............
っていうか、私は、
〝流れ星〟を1度も見たことがないのに。
この先、〝流れ星〟を見ることが、
1度だって出来るのだろうか............?
そう思うぐらい、私には〝運〟がなくって。
言うならば、〝運〟に見放されてる。
そりゃ、
名前が、目黒星七(めぐろせな)だから。
名前に、〝黒星〟と入っているから。
私には、とことん〝運〟がない...............
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