2話「偶然。」

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2話「偶然。」

俺はこれからどう対処しようかを()っている内に眠りについた。 ピピピッ ピピピッ…コチッ 目覚まし時計を止め、学校に行く支度を始めた。 結局昨日練っていた考えは思い出せない。 なので臨機応変(りんきおうへん)にその場その場でなんとかしようと思う。 朝食を食べ、ブレザーに袖を通した。 「行ってきます。」 「はい、行ってらっしゃいませ。」 生まれてからお世話になっている執事にそう言い家を出た。 そして学校に着き教室に生けてある花瓶の花の水を入れ替えた。 こういう人にとってちょっとした事が、この植物にとっては大きな事で、俺自身もこういうちょっとした事をするのは結構好きだったりする。 皆が登校して来た、トイレに行っていたフリでもしよう。 朝礼・1時間目が終わり、2時間目の体育の着替えの為女子は更衣室へ向かい男子は教室で着替える。 皆着替え、今日の授業内容のマラソンを嫌々する。 「はぁっ…はぁっ…っは(俺…マラソン嫌いだ…‼‼)」 「はぁ…あ。  あの先生、水筒を教室に忘れてきてしまったので取りに行っても良いでしょ  うか?」 「城門寺か‼  優等生なお前さんにもうっかりな事あるんだなー。  早く戻って来いよ‼」 「…ありがとうございます。」 校舎へ入った。 校内は教室の冷房が漏れて涼しい。 「あ゛ーー…クーラーって神様なのかもしれん。」 自分の教室へ着き引き戸を引く。 その先には着替えている裏田の姿があった。 誤字脱字があればご指摘お願いします。 ここまで読んでくださりありがとうございます。 次回、偶然からです。
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