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母親が連絡している間、男の子は嬉しそうだった。
「…(着たいな…あんな可愛い服…)」
母親が連絡をし終えてキラキラした目で母親を見た。
「龍聖…作ってくれるて…」
「本当!?」
「うん…」
「やった!」
そう聞いて男の子は喜んだ。
「早かったな…」
「ええ…今ちょうど手が空いているから大丈夫だって言ってくれてて…採寸したいから…明後日、家に来ることになったの…」
「本格的だな…その人、オーダーメイドの店でもやっているのか?」
「ううん…何でも趣味で作っているらしいの…」
「へー…趣味でか…ま、なんにせよ…良かったな!…龍聖!」
「うん!」
その時
男の子はまたぬいぐるみをくれた。人にまた会えるとは思ってもいなかった。
そして採寸をする日
男の子の家の近くで家を探している女性がいた。
「えっと…確かこの辺り…あ、あった。」
女性は目的の家を見つけてインターホンを鳴らした。
『…はい』
インターホン越しに対応した。
「…あの…私…採寸をしに来た牧村です」
『!…牧村さん!お待ちしておりました今、開けますね』
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