それでも君が

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「はぁ? いきなり何。部外者は黙ってて欲しいんだけど。アンタも実行委員?」 「女子に嫌がられて激高するとかマジでダサ過ぎ。挙句、ジュースをのあ先輩にかけるとか。雑魚が馬鹿な事してんの、笑えない」 「あ?! 今、お前なんて言った?!」 「雑魚が馬鹿な事すんなって言ったの、聞こえなかった? もう1回言おうか? 今井タケルくん」 泉くんの胸倉を掴む男の子が、その言葉に動きをぴたりと止める。 「……は。なんで名前」 「東高校の今井タケルくんだろ。俺、東高に同中の友達結構いんの。君の顔、写メって送ったらすぐに名前教えてくれたわ。……で、この事今井くんの担任にもう話いってるから。よろしく」 「え……」 「今言ったじゃん? 俺、東高に友達いるんだってば。学校に連絡ついてるから、もうすぐ今井くんの担任の先生来るよ」 げ、マジかよ。後ろの3人が後ずさる。 リーダー格の男子生徒も青ざめて、泉くんから手を離した。
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