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「あら、こちらのお嬢ちゃんね、アラゴン先生」
「イリス、説明してやってくれ」
そう言うと、アラゴンは、箱を振って、たばこを口にくわえた。
「アクアと言います。よろしくお願いします」
アクアは、頭を下げた。
イリスは赤い唇に、人差し指をあてて、アラゴンにウィンクした。
「サキュバスの選択コースは3つあるのだけれど、どれがいいかしら?
ひとつは、精気マシマシ搾取コース。
これはね、精気を大量に搾り取るテクニックを習得するの。
多くの男を、短時間でさばくのね。
効率よく、やるための実習が多くあるの。
専門職・プロフェッショナル希望者のためのコースね。
もうひとつは、長期優良搾取コース。
長期に、品質の良い精気を、定期的に取るのを目的にしているの。
お互いの関係が長くなるから、テクも大事なのだけど、
料理とかオイルマッサージ、媚薬、アロマなんかの癒しとか、メンタル面を重視するカリキュラムね。
料理で胃袋をつかむのも大切。性欲とガストロノミーは快楽の源でしょう」
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