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あと、研究・開発コースもあるけど。
魔族以外の精気を採取・研究するのね。
獣人でも種族によって、高齢になると、熟成して深みがでるとか。
ミツバチが花によって、蜜の色や味が違うように、新しい精気タイプを調べるための研究職コースだわ。」
アクアはイリスの流暢な説明に、戸惑い気味に言った。
「その、よくわからないので・・」
「イリス、面倒をみてやれ」
アラゴンは、<俺は関係ねぇ>と言う風に、ぶっきらぼうに言った。
「ええ、でも、アラゴン先生、実習の時には来てくださいね。
師範をする時に、アラゴン先生相手だと、気持ちアップするから」
イリスは、妖艶に微笑んだ。
「仕事と、私情を混ぜるな」
アラゴンは煙をイリスに向かって、吹きかけた。
「じゃぁ、アクアちゃん、こっちに来てね」
「はい・・・」
イリスは、ふふっと笑って、アラゴンをちらりと見た。
「覚えておくといいわ、酒とたばこは、精気の品質を悪くするってこと」
「フン」
アラゴンは無視をした。
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