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クリスマスのごちそう
さて、ようやく学校中がピカピカになった頃、今年最後の夕食の準備も出来上がった。
生徒が食堂に集まると慣れている卒業年度の6年生でさえ
『ホウッ』
とため息をついた。
食堂はキラキラ輝くつららが天井から下がりいつものシャンデリアの光を反射させ美しく光をまき散らせている。
窓という窓には雪が積もり、雪の結晶や、トナカイ、サンタクロースなどの雪の模様がそれぞれの窓に飾られて、食堂の光を反射させこれまた食堂の中に光をまき散らせている。
食堂にまんべんなく置かれた銀色のクリスマスツリーは沢山の溶けないろうそくによって金色の光を纏っている。
食堂の真ん中には天井に着くほどの金色のクリスマスツリーが、輝く赤や緑色の溶けないろうそくにより美しい輝きを放っている。
キラキラしている食堂の中のテーブルの上には、みんなが大好きなかぼちゃのスープやコーンのスープ。具がたくさん入ったシチューなどの体を温めてくれるスープ類の他、切り分けるばかりになったターキー。ケーキもストロベリーのケーキ、アップルパイ、ベリーのタルト、チョコレートケーキ、等等、生徒全員が自分の好物を好きなだけ食べられるように魔法の食器が生徒が取ってほしいと言うものをお皿に取り分けてくれる。
ミルクや七色に輝くフルーツジュースも特別に準備され、みんなその美味しさに目を丸くした。
今年の先生たちの一押しはこの七色に輝くフルーツジュースだったので、生徒が喜んだり驚いた姿を見て、先生たちも大層喜んだ。
さて、一年で一度だけのこの特別な日の夕食が終ると生徒たちは学校が準備した空飛ぶトナカイの引く馬車に乗りそれぞれの方面に帰っていく。
年明けの10日まではそれぞれ自宅で過ごすのだった。
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