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将来に役立つですとーっ?
「この経験は鈴扇さんの将来に役立つ為に起きたことだと思います」
AYAさんのこの言葉は、いつかやってみたいと心の中で密かに思いつつ、行動には移してはいなかった願望の塊にドスッと突き刺さった。そうだな、例えるならクナイだ!N〇RUTOが好きだったんで、脳内ではついこういう世界の映像になってしまう。
そしてピキッ!っと亀裂が入り中身がドバーッと出てしもうた。
AYAさんになら言える!と身を乗り出し、(この人になら聞いてもらえる、という甘えがあったのだろう)
「実はエッセイや小説書くのが好きで、誰かに読んでもらうのが夢なんです」
聞き上手なAYAさんは ”ほぉほぉ” ってお顔で頷いてくれるものだから、もう止まらない。
実は私!と、夢を語り始めたのであった。
お前、ミッシング諭吉の事件で相談に来てるんちゃうんかいっ?!
と、後頭部ペッシンしたくなったのはAYAさんだけでなく、読んでくれているあなたもだろう。
2200万円どうしよう…と、脳内エリア占領されてたはずなのに、鼻の穴おっ広げて自分の話、やりたい事などを語りだす私は「ウザい奴あるある」カテゴリーだ。認める。
強引に聞かせた内容は覚えている。
80年代。
作家S・E ヒントンに影響を受け、物語を書きたいとかジャーナリストになりたい、と漠然と思っている、アメリカナイズされた高校生だった私。
アメリカの高校で教壇に立った経験を持つ現代社会の講師に出会い、日米の高校の違いなどを聞かせてもらったのがきっかけで、選択科目が多様でジャーナリズムも選択できるアメリカの高校に留学。(叶ったのは高3)
帰国後は洋楽のヘヴィメタル/ハードロック雑誌に自分をアピールに行ったが採用とはならず迷走。
ジャーナリストを目指すことを諦めた私は、数年後に結婚、出産。
最終的に4人の子供のお母ちゃんに。
3番目4番目の子が学校に馴染めず学校を活用せず家育ちを選択。
学校に通うことで成長する子もいれば、逆にそうではない子もいる。
家庭を軸にベースキャンプの家でゆっくり好きな事をさせながら
本人がやってみたい、経験してみたいことはサポートしていくことで
主体性の礎を築いていく『ホームエデュケーション』アメリカでは『ホームスクール』と言って海外では認められている教育システムが。
学校は行くべきものというブートキャンプ思想で苦しんでる家庭にこんな選択をぜひ知ってもらいたいが、家の中でそれを吠えていても伝わらない。
書いて伝えるとかそういう手段で少しでも教育の多様化の一つに登校しないスタイル普及の役に立てるかなぁ、どうやろと、思っていた。
他にはオモロい日常など書いてささやかな笑いを発信、提供してみたいものだ。 と、内側にあった想いをAYAさんにぶつけてみた。
「それだっ、それですよ!ブログなど始めて語ってみるのはどうですか?
鈴扇さんにしか書けないものがあるんです。
今回のこと(2200万円ポイ事件)も、きっと勇気や元気をもらえる方がいらっしゃるはずです」
自分が書いたものを発信する。
書くのは好きだが、私はツールを知らなかったのである。
父ちゃん(夫)はシステムエンジニアでパソコンは得意だが、私はアナログ人間。「サルでもわかるWindows」を父ちゃん(夫)に渡された事もあったが、それすらペラペラと読んで、無理!と閉じたレベルだ。
だからパソコンで発信しようなど思うこともなかった。
AYAさんに出会ったことで、自分の書いたものを発信するのは気軽にできることを知った。
ブログは合わなくてすぐにやめたが。
数年前にエブリスタを知り、居心地も使い勝手も良く住みついている。
今回の「なぁなぁなぁ、ちょっと聞いて!」と言いたくなるエッセイコンテストを見つけ、この話を投稿している。
役に立っているかは不明だが。
もしかしたら読んでくれた人の中にうっかり金券・商品券の類をゴミと間違えて捨ててしまいショックで落ち込んでいる、そんな人がいるかも知れない。
あなたの肩に優しく手を置き、微笑んで言いたい。
私より、マシ!
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