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何か月か前、ジジが旅行に行ったときに捨てたダンボール箱。 中身はどう見てもジャンクメールとしか思えない様な大量の郵便物の下に  昔ジジが勤めていた建設会社のロゴ入り書類封筒を見た! その色褪せた書類封筒の中身の確認…… してへん。 またこんなどうでもいいようなもん後生大事に置きやがって! くらいにしか思わず可燃ごみで捨てたっ! その記憶が脳内でヒット。 にっ…  心臓が口から出そうなくらいバクバクし足が震えた。 うわずる声で 「ジジが旅行してる時、何度かダンボール箱を処分したけど… もしかしたら捨ててしもたかも」 「そんな事ないやろ。中も見やんと捨てへんやろ」 間髪入れずに否定するジジ。 う、上っ面で判断して箱ごと捨てました。 捨てた可能性が限りなく高いという私の話はジジには信じてもらえず。 「出来心で魔が差して取ったんやったら、そっと戻しておいてくれたらそれでええ」 ネコババしてへんってば!! おババがすごい形相で私に何やらブチ切れていたが、何を言われたのか細かいことは記憶にない。 こっちは頭が真っ白で放心状態に近かったのだ。  「どこから借金してでも返してもらう!」とババさんに言われたその言葉だけは抗えない絶望的な恐怖の一文として記憶に刻まれている。
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