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3.雪下出麦 (せつかむぎをいだす)
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なぎさ:あけおめ!ことよろ!
わたし:謹賀新年です。喪に服さないシトロンです。雪下出麦(せつかむぎをいだす)は麦が雪の下で芽を出すという意味です。
なぎさ:ん? 何やら春っぽいね。
わたし:新春とか迎春とか言うでしょ。
なぎさ:小麦の国が思いやられるね。
わたし:で、関西旅行の続きです。やっと大神神社の近くまで来た時に奇妙な建物が目につきました。
なぎさ:なんだろ。きちゃないね。
わたし:どうやらラブホテルみたいです。しかも営業中。
なぎさ:えー! こんなのやだよ。
わたし:えへ、きれいなところにしますよ。
なぎさ:そういう発言は嫌われるよ。
わたし:で、なんやかんやで橿原神宮に到着です。大鳥居がめちゃでかいです。1985年に昭和天皇の御在位60年を祝して、2万人の奉賛で造られたそうです。
なぎさ:で、参拝したと。
わたし:お腹が空いたんです。しかしながら、時間が早すぎて参道のお店は開いてなくて、コンビニでイートインでもできないかと。
なぎさ:先に参拝すればいいじゃん。
わたし:いえ、本場の三輪そうめんも食べたかったんで、虫押さえですよ。
なぎさ:なんじゃこれはー!
わたし:ミニストップに入ろうとしたら、すき家が目に入って、気がついたらこうなってました。
なぎさ:朝から元気だね。
わたし:で、箸墓古墳に先に行こうと思ったんです。
川の音意外に近い鴨の群れ
なぎさ:新年一発目と思えないくだらなさだね。
わたし:そうですけど、川に目を遣ると鴨がほぼ確実にいるっていいですよ。
なぎさ:そうかも。でさ、自転車旅のノリになってない?
わたし:あ、そういえばそうでした! どうりで疲れるはずです。
格子越しの冬の陽とろり甲を切る
なぎさ:少しよくなったかな。こういう街並みを見てると疲れるのも平気なんだろうね。
わたし:よくわかりますね。じっくり見るなら徒歩ですね。
わたし:わたしの生まれた大阪も奈良もため池が多いんです。
なぎさ:冬だから水を張ってないんだね。
冬の池写す景色の干上がりて
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