Qな『タマゴ』 ~5人のサムシング~

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 北海道・旭川の一角に、 『あなたがなりたいタマゴ見付けてや!』  という看板が出ている小店があった。  不思議に思いながら、大学生モトエが入店すると、  ガラーンとした何も無い六帖ほどの空間があるだけだった。  モトエが出ようとすると、奥から老人が出てきて、 『はい、いらっしゃい』  驚いたモトエが店内に戻り、 「玉子は何処にあるんですか?」  すると老人は笑顔で、壁を指し、 『まず選んでくださいな』  いつの間にかメニューが出ていた。  モトエは、それを見ながら少し考えて、あるメニューを指定した。 『はい分かりました』  その直後、店内の照明が消えた。  まもなく照明がつくと笑顔の老人が、一個のタマゴを紙袋に入れて差し出した。  モトエは代金を払うと、外に出た。  直後、彼女の姿は消えた。
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