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すると『シアターS』の天井に大きなタマゴが現れた。
そして、客達の鼻に入っていく涙を吸い上げ始めた。
だから全ての客は溺死せず、エンド・マークを見ることが出来た。
それを見ていた魔女は激怒し、時間を止めると、そのタマゴを潰しにかかった。
が、その直前、タマゴは消えた。
魔女も姿を消した。
次に現れたのは『MOVIES:A』の屋上だった。
魔女はタマゴに向かって、
『オマエは何者だ?』
するとタマゴにヒビが入り、モトエが顔を出すと、
「ごかんの通り、タマゴEですよ」
『そうじゃなくて、名前を言え!』
「名前って‥‥エ‥‥エトモです」
すると魔女は愕然として、
『何! オマエがエトモなのかー! うわー、参ったー!!』
魔女は、どんよーり曇った旭川の空の彼方へと飛び去った。
それを見ながらモトエは、キョトンとして、
「エトモって‥‥そんなに凄いの?」
――最終話:おわり――
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