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二人が驚いて行ってみると、さっきのタマゴが五倍ほどに大きくなり、ボックスを破壊して、床に転がっていたのだ。
二人が呆然としていると、タマゴにヒビが入り、割れた。
すると中から出てきたのは、カナコだった。
それを見た搭乗員Aは、
『おー。なんとカナコじゃないかー!』
『おいおい、どういう事なんだ?』
『僕の彼女なんですよ』
するとカナコは、ニッコリ笑い、
「貴方たちを助けに来たのよ」
その瞬間、外で、バッシャー! という音がした。
二人の乗組員は、窓から見てみて驚いた。
そこに広がっていたのは、フロリダ沖の海上だった。
やがて上部のハッチが開くと、カナコの姿とタマゴは無く、
『日本で待ってるわー』
という声が聞こえた。
『ありがとう、カナコ!』
――第一話:おわり――
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