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カナミが気付くと、彼女は、何処かの洞穴にいた。
『えっ、あたし‥‥どうしたんだろう‥‥?』
すると前方から、
『どうぞ。まっすぐ来てください』
という女の声がした。
『えっ、シズカ?』
とりあえずカナミは、歩を進めた。
やがて広いホールに出た。
その奥に大きなタマゴがあった。
『こんばんはー』
カナミはドキドキしながら、
『えっと‥‥シズカ‥‥さん?』
『はーい、シズカでーす』
『ねーねー、どうしてタマゴなの?』
『どうしてって、タマゴだからですよ』
『まっいいか‥‥。でも、どうして私なの?』
『まっいいじゃないですか。そんな事より、このタマゴの中身をみせましょう』
『‥‥!』
するとタマゴは、ピョーンと飛び上がり、天井で一旦ぶら下がると、カナミに向かって落ちてきた。
キャー!
彼女は、また気絶した。
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