第6話 スノードームと記憶の欠片

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「う……」 「大丈夫かい?!!」 「おいっ! リーズ姉ちゃん!! 大丈夫かよ!」 「え、ええ……」 「とにかくここに座んな!」  テーブルの椅子を急ぎビルの母親が持ってきてリーズを支えて座らせる。  目を閉じて少し心を落ち着かせようとする。 (誰……? あの声は誰なの……?)  しばらくの間椅子に座って息を整えていると、また目の前が鮮明に見えるようになった。 「とにかく紅茶でも飲んで」 「ありがとうございます。だいぶ落ち着きました」  もらった紅茶は桃の香りがしたフレーバーティーで、リーズの心を落ち着かせた──
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