第1話 誕生日に捨てられた令嬢

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 自分の父親の考えが、彼女自身にわかるわけもなく、彼女はそのまま森で三日三晩さまよい続けた。 (もうダメ……食べるものもないし、飲み水もない、限界だわ)  リーズはその場で仰向けに倒れて空を見上げる。  すると、雲行きの怪しかった空はやがて雨が降り出し、彼女に容赦なく降り注ぐ。 (ここで私は死ぬのね、お父様ごめんなさい。そして、お母様、今そちらに向かいます)  ゆっくりと目を閉じて意識を失ったリーズ。  その身体をゆっくりと抱きかかえる一人の騎士がいた。  彼女は騎士の乗る馬に乗せられながら、森を脱出した──
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