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第1話 隣国の王子様に女だとバレてしまいました
「リオ様、国民の皆が『王子』の登場を心待ちにしております」
「ああ、大丈夫だ。建国700年式典はめでたい場だからしくじらないようにがんばるよ」
そういって首元までの黒髪が輝くリオに王子衣装を着せるメイドは、その衣装姿を称賛する。
「今日もお見事な着こなしでございます! いってらっしゃいませ」
「ありがとう、行ってくるよ」
そうして、リオは宮殿の2階部分に立って国民に手を振った──
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