第4話 男としての意識

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第4話 男としての意識

 昨日喧嘩したのにも関わらず、リオはまたフィル王子に会いに来てしまった自分に疑問をぶつけていた。 (どうして、気になっちゃうのよ~!! まあ、これは監視よ! ちゃんと秘密を守っているかの監視!! 決してあの無礼王子が気になるわけじゃないし、会いに来いって言う言葉に素直に従ってるわけじゃないんだから!)  馬車の前で表情をコロコロ変えながらぶつぶつ独り言をするもんだから、御者は驚いて声をかける。 「リオ王子? 大丈夫ですか?」 「あっ! ああ、大丈夫だ、すまん」  そう言ってリオはトラウド国の宮殿へと入っていく。  玄関ではなぜか先日案内してくれたメイドが立っていた。 「リオ王子、お待ちしておりました」 「え? ずっと待っていたのですか?」 「はい、フィル王子から毎日リオ王子がこれからはいらっしゃるから出迎えるようにと仰せつかりました」 「そんなっ! そこまでしていただかなくても」 「いえっ! フィル様がここまでお友達にご執心されるのは初めてでございます。わたくしたちも嬉しく思っておりますので、どうかお出迎えだけでもさせてください」  メイドは丁寧にその後お礼を告げると、リオに問う。
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