339人が本棚に入れています
本棚に追加
/45ページ
しかし、ここでリオは身体のある異変に気付き、メイドに声をかける。
「申し訳ございません、すぐに戻ってまいりますので」
「あっ! リオ王子!?」
メイドの声に耳を傾けることなく、廊下の突き当りを左に曲がる。
そのまま近くにあった部屋に慌てて入った。
(申し訳ございません、少しお部屋をお貸しください!)
そう心の中で叫びながら部屋に入ると、急いで服を脱ぐ。
脱いだ服の中には案の定、虫が入り込んでいた。
「ひぃ! 気持ち悪いっ!!」
いつから入っていたのか、その小さな虫を窓から外に逃がす。
(はあ……よかった……)
安堵して先程メイドと離れた場所に戻ろうとしたその時、リオは誰かに声をかけられた。
最初のコメントを投稿しよう!