第1話 隣国の王子様に女だとバレてしまいました

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 しかし、ここでリオは身体のある異変に気付き、メイドに声をかける。 「申し訳ございません、すぐに戻ってまいりますので」 「あっ! リオ王子!?」  メイドの声に耳を傾けることなく、廊下の突き当りを左に曲がる。  そのまま近くにあった部屋に慌てて入った。 (申し訳ございません、少しお部屋をお貸しください!)  そう心の中で叫びながら部屋に入ると、急いで服を脱ぐ。  脱いだ服の中には案の定、虫が入り込んでいた。 「ひぃ! 気持ち悪いっ!!」  いつから入っていたのか、その小さな虫を窓から外に逃がす。 (はあ……よかった……)  安堵して先程メイドと離れた場所に戻ろうとしたその時、リオは誰かに声をかけられた。
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