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完成か破壊の二択
僕 が
完成間近かに迫った、ある時。
特別な一日が与えられた。
僕 という命を与えられるか、奪われるかを決めるための、特別な一日だ。
その、特別な一日!
僕は、憧れの結菜ちゃんと初デートすることになっていた。
九十九博士は言った。
「結菜ちゃんと合体できたら合格。その瞬間、オマエのシステムに最終形態完成モードが発動する。合体できなければ私のお遊びは終わり。オマエは破壊する。期限は今夜23時59分。さあ、頑張って来い」
結菜ちゃんは、九十九博士の研究施設の受付嬢で、この研究施設内で僕の正体を知らない唯一無二の女性だ。
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